高知県といえば、阪神ファンならキャンプ地の「安芸市営球場」が真っ先に思い浮かぶと思います。
この「土佐しらぎく」を醸す仙頭酒造場はそんなキャンプ地からすぐのところに蔵を構えます。より近い酒蔵といえば「安芸虎」「赤野」で有名な有光酒造場さんがありますが、この仙頭酒造場も車であっという間に球場に着いちゃいます(という記憶があります(笑))。
「土佐しらぎく」と言いえば、土佐の辛口酒とは一線を画した、都会的で洗練された、優しい味わいで有名です。ほのかなコクと切れ味サッパリの後口、バランスの良い香りが大きな特徴。
社長の仙頭美紀さんとは、東京修行時代からの知り合いで、おしとやかな方でいかにも蔵のお嬢様という感じ。でも非常に強い芯をお持ちの方で蔵に帰られてからは、酒造りの方針を大胆に変更し、独自の個性をしっかり確立されました。
この朝日米で造られた純米大吟醸も、そんな仙頭さんの人柄がにじみ出たようなイソアミル系の優しいバナナ様の香りと、ふっくらとした癒し系の味わいが楽しめます。価格も非常に良心的で純米大吟醸なのにもかかわらず1800mlが税込みで3,597円!という驚きのコスパです。合わせる料理は旬の野菜の煮炊きものや鰹のタタキがおすすめです。